それはいつか見た日々 果てなくとおくちかく行き来する 飛び去る余韻の残響 匂い立つゆびさき 蓄積されながらとけあっている あらゆる記憶を一層ずつ剥がして 透かし見た展示室 夕暮れが赤く反射してきらきらと 塗りかえっていった記録に埋もれて 見つかりたい/見つけられたくない 狭間でゆれるようにたたずむ 連なりをしぶとくゆすって調べを聞くように 光を浴びて見つめる 足元にある時間 引き連れたものごと 抱きかかえて出ていく 一番星へと跳ねて明日の 日常を捕り逃さない 2015/8/2?