背中に冷たい雨粒が落ちて
ぞわっと鳥肌になる
にわか雨
吹きさらしのわたしが
インクの出が悪いボールペンの
半端さで立っている
捨てられないのに
残らないもの
わたしのゆびは遠くを
掴めない
ぞくりとする
存在のあいまいさ
いつ止むとも知れない
雨宿りはつぶれた店の軒先で
肩先はしばらく
濡れている
2018/6/2
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