はつはる

澄んだ空、穏やかな陽光、
裸木に巻かれた
イルミネーションも
今は沈黙して。

それぞれの願いを込めた
ゆび先を手袋に包んで
人々が行き交う。
街の雑踏は
しあわせを含み
心なしか、あまく
耳を打つ。

はつはる、の柔らかな響き。
新しい一年は
生み出さなくても
生まれるから
静かに深呼吸する。

踏み出すわたしの影が
くっきりと見える。

2019/1/2