アンテナ

星が眺めるので、わたしたちは瞬く。億光年先からの視線、億光年先への灯、
見えていますか/見えていますよ
応答しながら黒色が薄れたアスファルトを踏む。白線もかすれていて、星は街灯に紛れながら、点・点と明るく、飛行機が速度を示して横切る。この町の日常にとっぷり半身を染み込ませて。たんっ、と軽く跳ねてもみる。重力は振り切れないけれど、風を感じて、ばらばらに振り回す手足。

明るんでいく空に溶ける星、見えなくても見ている、白っぽさを増して雲はゆらゆら、希望を結びたい。自在にはっきりと姿勢をつくって動くのは難しい、色合いをこねて飾ることもゆび先から遠くて。ことばを縫い込むように、そっと放つ。

だから星々、見ていて。わたしが受け取った光、反射して色を変えて、贈るよ。

2019/3/24