わたしは随分と曲線で生きてきたので、
目はずっと楕円形だし
身体中のぞいても純正な真っすぐは
見当たらないように思います。
ゆいいつ、外付けの眼鏡のつるはぴしっとしています。
曲線的な身体で
直線を思考するのは難しくて
あとから真っすぐのショートカットを見つけて
自分の辿ったカーブを眺めます。
よい、景色です。
取りこぼしたり、歩数が多くなったり、
しているのでしょうが、
たぶんこれがわたしにとっての
最適だと思えて、
いくらかは傷のついた足や腕を
撫でます。
この頼もしさで進んでいます。
わたしのカーブは
あなたの、彼・彼女らの、たくさんのカーブと
重なったりかけ離れたりしながら
重みを増します。
傷んだり 治ったり
わからなかったり わかったり
忙しない明滅です。
明日の夜空に飾ったら
ネオンサインのようでしょう。
そして、まだまだ生きつづけるので
構成する曲線、一筆では書ききれません。
2019/10/18