· 

2018年のまとめ

今年は詩のことでいろいろな変化がありました。時系列というよりは出来事別に書いていこうかなと思います。

「現代詩手帖」2018年1月号の新人作品欄(投稿欄)に詩が載り、幸先の良いスタートだなと思っていたら、それどころではないことが2月に起こります。

第23回中原中也賞最終候補になりました。連絡が来たのですが、いったい何が起こったのか??!!! 混乱と驚きと喜びが入り混じった感じでした。

そんなわけで、『きょりかん』の話からしましょう。
2017年1月の第一回文学フリマ京都に合わせて作り、いくつかのイベントで頒布していました。ある日、手元にある『きょりかん』を見て、中原中也賞は私家版の受賞歴があるなぁ、作った記念に応募するだけしてみよう、と思った覚えがあります。確か2017年の9月頃に送り、受領書のハガキが届いて満足していました。
『きょりかん』自体は、発行から1年が経ったことと、もともとの作成部数が少なかったことから、今年1月の第二回文学フリマ京都で初版の頒布を終了しました。そののち委託していた架空ストアからも引き取りました。
そうしたら、前述のように2月に中原中也賞最終候補になります。掲載作品数も少なく、一篇がそんなに長くないためにページ数も少ない本が、最終に選ばれるとは思ってもみないことでした。大変光栄なことだと思います。書き続けていく力をもらったと感じています。
初版はほぼ手元になかったため、装丁を改めて再版することにしました。大急ぎでデータを作って印刷所へ入稿し、3月から新装版を頒布しています。その新装版ですが、12月現在で残りが少なくなったので、50部だけ増刷しました。「しばらくこの本と歩みます」とあとがきに書いたからには、来年いっぱいは頒布しようと思ってのことです。
また、4月の中原中也賞贈呈式の時には、山口の中原中也記念館まで行き、今回の候補作や今までの受賞作を読書コーナーで読み耽ったり、空の下の朗読会にて『きょりかん』に載せた詩を読んだりしました。この山口旅行では思いがけない出会いもあり、大変楽しく過ごした2日間でした。

詩の依頼をいくつもいただき、驚いた年でもありました。
詩と思想4月号の現代詩の新鋭、現代詩手帖5月号の新鋭詩集、ユリイカ8月号、11月14日朝日新聞夕刊「あるきだす言葉たち」、それぞれに詩を載せていただきました。また、リトルプレスのこんぺき出版発行『文藝アンソロジー 花図鑑はなのな』には詩を、ZUIKO PROJECT による雑誌『ZUIKO』にはエッセイを寄稿しました。
依頼をいただくと、とてもうれしいですね。わたしの詩を読んでくださり、評価をしていただけたのだな、と感慨深いです。
しかし、依頼をもらうことや賞をもらうことに焦点を当てるのではなくて、わたしはわたしの詩を書き続けて、その結果として依頼をいただいたり、賞に届いたりしたら何よりありがたいことだと思っています。この、詩を書くことが楽しい・好きだ、という気持ちを忘れないようにしたいです。

次の詩集を目指す、と目標を立て、7月に投稿した詩を中心にした私家版詩集『ひかりがやわい』を作りました。CDケースくらいの正方形の本です。ここには、わたしの2017年が詰まっています。春先から2017年の詩を読み返して、載せたい作品を少しずつ絞り、配列を考えて初夏に入稿しました。
まとめてみて思ったのは、とにかくよく書いて投稿した1年だったということと、それを評価していただいたとても幸せな1年だったということです。それぞれの詩は一篇ごとに投稿をしたので、書いているときにどんな詩集にするかなどは全く考えていませんでしたが、それらを一冊の本としての流れを作って配列できたのではないかな、と思います。イベント前に読み返して、悪くないと思えて安心していたこともありました。
『きょりかん』の次の1年を読んでいただけたら、そして評価していただけたらうれしい、という気持ちで今年も中原中也賞に応募しています。

個人詩誌『ことばのざんきょう』はvol.3~5を作りました。少ない部数で作り、売り切れたら増刷せずおしまいにしています。vol.3と4は投稿した詩(佳作や選外)を載せ、vol.5は未発表の詩だけで構成しました。vol.6以降も、未発表の詩を発表する場としていくつもりです。

文芸同人誌即売会は、文学フリマ京都・TOKYOポエケット・文学フリマ大阪に出店、文学フリマ金沢に委託出店しました。たくさんの方にお求めいただき、驚くとともに喜びを感じました。何かしら、お楽しみいただけていましたら幸いです。

 

また、詩と生活の両立も目標として書きました。生活環境を変えたので、どうなるかなと思っていたのですが、夏に酷い風邪をひいたことと耳の調子が少し悪くなった以外は、おおむね心身共に良好な状態を維持でき、詩も書き続けることができました。このいいリズムを保っていけたらな、と思います。

最後になりましたが、今年1年、関わってくださったみなさま、お世話になったみなさま、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。