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日記を読むのが好き、複雑な気持ちでワクチンを受けた

わたしは他人の日記を読むのが好きだ。本として刊行されているもの、ネットのブログ、どちらも他人の日常を垣間見ることができて、それはその人が見せてもいいと思った部分ではあるのだけれど、見せてもいいの判断はそれぞれなので、なんというか、多様な人が生きているのだなぁと思う。

翻って、わたしもこうして日記をネットに書いているのだけれども、わたしの日常などわざわざ文章にするほどのものだろうかと思ったり、仕事の話は筆名のわたしと切り離しておきたいと考えたりするので、日記の連続性やテーマがあんまりなくて、思い立った日に思い付くままに書く。

意識は連続していて完璧に切り離せないなりに、仕事をする本名のわたし――生活者のわたし――詩を書く筆名のわたし、に大まかに自分を分けて考えて、ここでは生活者のわたしと筆名のわたしの話を書く心づもりでいる。

 

わたしは家族に対して複雑な感情を抱いていて、とりあえずは一緒に暮らさなくていいように、半ば意地でひとり暮らしをしている。親元にいるほうが金銭面で余裕のある暮らしができるけれど、心身の安寧と引き換えになるのは目に見えている。両親には距離を感じていて、誕生日も、母の日も、父の日も大人になってから何かプレゼントなどをした記憶がない。多感な時期に様々な家庭環境のごたごたがあって、伯母や祖母に「(家族の中で)あんたが一番大人だわ」と言われるくらいだった。

だから、他人の日記やTwitterで家族と何かをした、実家に帰省した、などのエピソードを読むと、別の世界…と思う。もちろん、わたしだって母親のところへ行ったり、父親のところへ行ったりするのだけれど、どこか醒めている。どちらの家も実家とは思っていないし、ほどほどに付き合おうというような感覚だ。こんなふうなので、わたしがもし恋愛をする人間だったとしても、たぶん結婚はしなかっただろうなぁと思う。

 

新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた。わたしは自閉症スペクトラム障害で、基礎疾患の「重い精神疾患」に該当するため、予約ができた。普段、自分に障害があるという意識が希薄なので、こういう時にちょっと驚いたり複雑な気持ちになったりする。診断がつく前からひとり暮らしをしていて、曲がりなりにも会社員として働いているので、「世間からみたら重いのか…」とびっくりしてしまう。まあ、病気をうまく使って世渡りするのも一つの手段かしら。

ワクチン接種による副反応が気がかりではあるものの、万が一コロナに罹ったとして、仮に自閉症があることや医療逼迫などで入院調整が上手くいかなくて、ひとり暮らしの家に放置されるなんてことになったら怖いので、ワクチンを打つことにした。向精神薬を服用をしているので、今日の接種前に薬剤師さんの問診があった。「飲んでいる薬はワクチンを打っても問題がない」「わたしが家に置いている市販の解熱鎮痛剤はワクチンによる痛みや熱に使っても大丈夫」と聞いたので、一安心。

午後に接種を受けて、夜には腕が痛くなってきた。1回目は腕が痛いくらいだけれど、2回目は関節痛がしたり熱が出たりすると聞いているので、2回目の時には前もって経口補水液やレトルトのおかゆ、カロリーメイトのゼリーなどを用意しようと思う。アイスノンは冷凍庫の底に眠っている。